潮干狩りで貝を採る
潮干狩りとは、海や湖で、潮が引いた干潮時に熊手で砂場を掘り起こし、アサリやハマグリ、しじみなどの貝類をとります。
地域によって干潮時間が異なりますので、事前に干潮時間を調べてからでかけるようにしましょう。
4月から8月が潮干狩りをするのには最適な時期になります。
潮干狩りは、個人的に行くのも良いですし、家族がいる人は、子供をつれて行くとみんなで楽しめます。
潮干狩りへ出かける前の準備
潮干狩りに出かける時は、日差しの強い日に備えて、熱中症にならないように十分な対策を取ることが重要です。
又、手ぶらでいっても作業ができませんので、必要な物をそろえてからいきましょう。
服装
●帽子
帽子をかぶって日差しから頭を守りましょう。風で飛ばされないように、頭にしっかりとフィットしたサイズか、あごひもが付いた麦わら帽子がよいです。
●長袖
日焼けしないように長袖の上着を着用しましょう。ジャージを着るのもよいでしょう。
●長ズボン
濡れるのがイヤな人はカッパのズボン、できるだけ動きやすいジャージやスウェットがよいでしょう。
●靴
石が少ない場所なら裸足がよいです。石が多い場合は、長靴かビーチサンダルがよいでしょう。
●手袋
素手で大丈夫ですが、日焼けなどが気になる方は、ゴム手など着用するとよいでしょう。
潮干狩りをしていると、周りに人がいて、子供たちも走りまわったりしますので、どうしても濡れてしまいます。
必ず着替えをもっていった方がよいです。日焼けが気になる方は、事前に日焼け止めクリームなど塗ってから出かけるようにして下さい。
道具
●熊手
潮干狩りで砂を掘る時に必需品となります。これがないと作業ができませんので、必ず購入しましょう。子供はケガをしないようにプラスチック製がよいでしょう。
潮干狩り用の熊手を使用することで効率よく作業することができます。
●網
貝を採った時に入れる物です。ザルでも代用できますが、砂が落ちる目開きの網がよいです。
余り広いものだと貝まで落ちてしまいますので、潮干狩り用の網を用意すると使用しやすいです。
●クーラーボックス
帰り持ち帰る場合は、クーラーボックスに入れていきます。
クーラーボックスはハード型の物を選びましょう。
20Lほどの小さめのクーラーボックスで十分です。鮮度を保つため、海水と貝を一緒に入れて持ち帰るのに使用します。
●保冷剤
帰りのクーラーボックス内に入れます。
採ってる間に溶けないサイズがよいでしょう。100均にあるもので十分です。
●タオル
濡れた箇所を拭くのにタオルは持っていきましょう。
又、暑くて汗をかいたらタオルで拭き取れるように数枚は準備しておいた方がよいです。
●消毒液・カットバン
裸足で歩いていると、足をきったりする可能性があります。
傷処置ように準備しておいたほうがよいです。
潮干狩りに行く時は、忘れ物がないよう事前にしっかりと確認してからでかけましょう。
それほど高額なものはありませんので、ない物は購入してそろえてください。
潮干狩りで採れる貝は?
●あさり
潮干狩りでは最も定番です。最長6cm程になる2枚貝、色も黒無地、白黒、白茶、茶色無地、青無地、青白と同じ色をしたものがないです。
食べ方は、潮汁・酒蒸し・味噌汁・和え物・しぐれ煮・ヴォングレスパゲッティやクラムチャウダーの具にもなります。
春になってからの身が美味しいので4・5月あたりから採るのがよいでしょう。
●ハマグリ
長さ8cm、幅3.5cm、高さ6.5cm程の丸びをおびた三角形の貝殻。
光沢があり斑紋が多様なのがハマグリ、光沢がなく、くすんだ灰色の地に胡麻斑が多いものがシナハマグリになる。
食べ方としては、吸い物、クラムチャウダー、鍋物の具、酒蒸し、土瓶蒸し、串焼き、寿司など幅広く使用される。
●しじみ
大きさは3cmほどで、国産では、ヤマトシジミが主である。
色は茶褐色から成長するにつれて、黒色になります。安価で売られている輸入ものはタイワンしじみとなる。
食べ方としては、味噌汁の定番で、佃煮・時雨煮などにも使用する。
味は、1.セタシジミ、2.ヤマトシジミ、3.マシジミの順で美味しい。
オルニチンが肝臓に効果があるため、お酒を飲んだ翌朝にしじみの味噌汁を飲むと、二日酔いに効く。
●マテ貝
東北より南側に生息する。
大きさは10cmほどで、数十cm~1m程の深さに居る。
巣穴に塩を入れるとマテ貝が出て来るので出てきた所を採る。
食べ方はバター焼きや塩茹で、煮付けなどにする。
●バカ貝
ハマグリに似ているが、貝が薄く壊れやすい。
殻長は8cm~10cmほどで殻の外側は赤や茶褐色をしている。
寿司ネタとして青柳と呼ばれ、干物にしたものは珍味として珍重されている。
千葉県の郷土料理のなめろうやさんが焼きにも使用されている。
これらの貝が、潮干狩りで最もポピュラーな貝です。味噌汁や酒蒸しなど、色んな用途で料理にも使用でき、美味しく食べられますので、潮干狩りへ行って採ってきましょう。
潮干狩りができる場所
潮干狩りができる場所を一部紹介します。
北海道の潮干狩りポイント
●天塩町 鏡沼海浜公園キャンプ場
時期:7月上旬
採れる貝:しじみ
料金:無料
●別海町 尾岱沼ふれあいキャンプ場
時期:5月上旬から6月中旬(土日祝)
採れる貝:あさり
料金:大人 300円 / 子供 200円 / 6歳以下無料 / 指定容器 1,200円 / 熊手レンタル 100円
●厚岸町 アサリ造成地
時期:4月から7月中旬
採れる貝:あさり
料金:大人 1,500円 / 子供 1,000円 / バケツ・熊手・長靴レンタル 500円
●根室市 根室春国岱海岸潮干狩場
時期:4月下旬から7月下旬
採れる貝:あさり・ホッキ貝
料金:大人 1,500円 / 子供 1,200円
●網走市 能取湖
時期:4月中旬から10月中旬
採れる貝:あさり
料金:無料
●大空町 女満別湖畔キャンプ場
時期:7月上旬から8月中旬
採れる貝:しじみ
料金:1袋700円
北海道の潮干狩りMAP
東北の潮干狩りポイント
●青森県むつ市 芦崎湾
時期:4月下旬
採れる貝:あさり
料金:大人 1,600円 / 小学生以下無料
※年に1回のみ
関東の潮干狩りポイント
●茨城県神栖市 波崎海水浴場
時期:5月上旬から8がつ上旬
採れる貝:はまぐり
料金:無料
●茨城県鉾田市 大竹海岸
時期:4月中旬から6月下旬(土日祝)
採れる貝:はまぐり
料金:普通車1台3,000円(1台につきハマグリ1袋お土産)
●茨城県神栖市 日川海岸
時期:5月上旬から8月上旬
採れる貝:はまぐり
料金:無料
●茨城県大洗町 大洗第二サンビーチ
時期:4月中旬から5月下旬
採れる貝:はまぐり・ホッキ貝・コタマ貝
料金:無料
●千葉県富津市 富津海岸
時期:3月上旬から9月中旬
採れる貝:はまぐり・あさり
料金:大人 1,800円 / 小人 900円 / 小学生未満~4歳 700円
●千葉県木更津市 牛込海岸
時期:3月下旬から8月上旬
採れる貝:はまぐり・あさり・バカ貝・シオフキ貝
料金:大人 1,600円 / 小人 800円
●千葉県木更津市 金田海岸潮干狩場
時期:4月上旬から7月上旬
採れる貝:はまぐり・あさり
料金:大人 1,600円 / 小人 800円
●千葉県木更津市 久津間海岸潮干狩場
時期:4月上旬から7月上旬
採れる貝:はまぐり・あさり・バカ貝・マテ貝
料金:大人 1,600円 / 小人 800円
●千葉県木更津市 江川海岸潮干狩場
時期:3月下旬から8月中旬
採れる貝:はまぐり・あさり・バカ貝・ツブ貝
料金:大人 1,600円 / 小人 800円
●千葉県木更津市 木更津海岸
時期:3月下旬から8月中旬
採れる貝:あさり
料金:大人 1,600円 / 小人 800円
●千葉県船橋市 ふなばし三番瀬海浜公園
時期:4下旬から6月上旬
採れる貝:あさり
料金:大人 430円 / 小人 210円
●千葉県木更津市 金田みたて海岸潮干狩場
時期:4月上旬から7月上旬
採れる貝:あさり・ハマグリ
料金:大人 1,600円 / 小人 800円
●千葉県市川市 伊藤遊船
時期:3月から6月(大潮干潮時)
採れる貝:あさり・バカ貝・マテ貝・マガキ・ホンビノス貝
料金:男性 3,000円 / 女性・中学生まで 2,000円 / 乳幼児参加不可
●東京都港区 お台場海浜公園
時期:通年
採れる貝:あさり
料金:無料
●神奈川県横浜市金沢区 海の公園
時期:3月中旬から6月
採れる貝:あさり・バカ貝・カガミガイ
料金:無料
●神奈川県横須賀市 走水海岸
時期:3月下旬から7月中旬
採れる貝:あさり
料金:大人 1,200円 / 小人 600円
●神奈川県川崎市川崎区 東扇島東公園かわさきの浜
時期:通年
採れる貝:あさり
料金:無料
関東・東北地方の潮干狩りMAP
中部の潮干狩りポイント
●石川県羽咋市 千里浜海岸・千里浜なぎさドライブウェイ
時期:通年
採れる貝:あさり・ハマグリ
料金:無料
●愛知県蒲郡市 蒲郡竹島海岸
時期:4月上旬から6月上旬
採れる貝:あさり・バカ貝・マテ貝
料金:小学生以上 1,300円
●愛知県蒲郡市 三谷海岸
時期:3月上旬から7月上旬
採れる貝:あさり・バカ貝・アカニシ貝
料金:大人 1,200円 / 小人 600円
●愛知県蒲郡市 西浦海岸
時期:3月上旬から5月下旬
採れる貝:あさり
料金:1人 1,600円
●愛知県蒲郡市 三河大島海岸
時期:4月上旬から6月下旬
採れる貝:あさり
料金:大人 1,200円 / 小人 600円
●愛知県西尾市 西幡豆鳥羽海岸
時期:3月下旬から6月上旬
採れる貝:あさり・ハマグリ・バカ貝・マテ貝・シオフキ貝・サルボウ貝・アカニシ貝
料金:大人 1,400円 / 小人 700円
●愛知県西尾市 東幡豆海岸・前島
時期:3月上旬から8月上旬
採れる貝:あさり・ハマグリ・バカ貝・マテ貝
料金:大人 1,000円 / 小人 800円
●愛知県西尾市 梶島
時期:3月下旬から5月下旬
採れる貝:あさり
料金:大人 2,300円 / 小人 1,000円 / 園児 500円
●愛知県西尾市 衣崎海岸
時期:3月上旬から6月中旬
採れる貝:あさり・バカ貝
料金:大人 1,500円 / 小人 800円
●愛知県西尾市 一色潮干狩
時期:4月下旬から6月上旬
採れる貝:あさり
料金:大人 1,000円
●愛知県西尾市 吉田海岸
時期:3月上旬から6月中旬
採れる貝:あさり・バカ貝・ツメタ貝・シオフキ貝・サルボウ
料金:大人 1,500円 / 小人 800円 / 小学3年生以下無料
●愛知県美浜町 矢梨潮干狩場
時期:4月上旬から6月下旬
採れる貝:あさり
料金:大人 1,200円 / 小人 900円
●愛知県南知多町 乙方海岸
時期:4月上旬から6月下旬
採れる貝:あさり
料金:大人 1,200円 / 小人 900円
●愛知県田原市 小中山地区海岸
時期:3月上旬から6月下旬
採れる貝:あさり
料金:指定かご1杯まで1,500円
●愛知県南知多町 山田海岸潮干狩場
時期:4月上旬から6月下旬
採れる貝:あさり・ハマグリ・バカ貝・マテ貝・シオフキ貝・カガミ貝
料金:大人 1,200円 / 小人 900円
●愛知県美浜町 河和口潮干狩場
時期:4月上旬から6月下旬
採れる貝:あさり
料金:大人 1,200円 / 小人 900円 / 幼児 3歳~5歳 800円
●愛知県美浜町 北方潮干狩場
時期:4月上旬から8月下旬
採れる貝:バカ貝
料金:大人 1,600円 / 小人 1,100円
近畿の潮干狩りポイント
●三重県津市 御殿場海岸
時期:3月下旬から8月下旬
採れる貝:あさり・バカ貝・マテ貝
料金:無料
●三重県尾鷲市 向井黒の浜海岸
時期:3月下旬から6月上旬
採れる貝:あさり
料金:無料
●三重県津市 香良洲海岸
時期:3月下旬から8月下旬
採れる貝:あさり・バカ貝・マテ貝
料金:無料
●大阪府貝塚市 貝塚二色の浜潮干狩場
時期:4月中旬から6月上旬
採れる貝:あさり
料金:大人 1,500円 / 小人 750円
●大阪府岬町 淡輪潮干狩場
時期:4月中旬から6月上旬
採れる貝:あさり
料金:大人 1,300円 / 小人 700円
●大阪府阪南市 箱作潮干狩場
時期:4月中旬から6月上旬
採れる貝:あさり
料金:大人 1,300円 / 小人 700円
●兵庫県たつの市 新舞子
時期:4月中旬から6月上旬
採れる貝:あさり・ハマグリ・バカ貝・マテ貝
料金:大人 1,300円 / 小人 800円 / 幼児 400円
●兵庫県赤穂市 赤穂唐船サンビーチ
時期:4月下旬から7月上旬
採れる貝:あさり
料金:大人 1,700円 / 小人 700円
●兵庫県姫路市 白浜海水浴場潮干狩
時期:4月上旬から6月下旬
採れる貝:あさり・ハマグリ・マテ貝
料金:大人 1,500円 / 小人 1,300円
●兵庫県姫路市 的形海水浴潮干狩場
時期:4月上旬から6月下旬
採れる貝:あさり・ハマグリ・マテ貝・バカ貝
料金:大人 1,300円 / 小人 800円 / 3歳以下無料
中部・近畿地方の潮干狩りMAP
中国四国の潮干狩りポイント
●岡山県倉敷市 高洲の浅瀬
時期:4月から8月(大潮時のみ)
採れる貝:マテ貝・アカニシ貝・ヒメ貝
料金:大人 1,300円 / 小人 650円
●広島県尾道市 干汐海水浴場
時期:4月上旬から6月中旬
採れる貝:あさり
料金:大人 300円 / 中・高生 650円
●山口県宇部市 キワ・ラ・ビーチ
時期:4月上旬から9月下旬
採れる貝:マテ貝
料金:1袋 250円
●山口県山陽小野田市 埴生潮干狩大会
時期:6月上旬
採れる貝:あさり
料金:大人 1,000円 / 小人 600円 / 幼児無料
●香川県観音寺市 有明浜
時期:通年
採れる貝:マテ貝
料金:無料
九州・沖縄の潮干狩りポイント
●福岡県行橋市 行橋市海岸線
時期:通年
採れる貝:マテ貝
料金:大人 500円 / 小人 300円
●福岡県福岡市西区 今津海岸
時期:3月上旬から5月下旬(大潮時のみ)
採れる貝:あさり
料金:大人 500円 / 小人 200円 / 袋代 100円
●佐賀県佐賀市 有明海 川副町観光潮干狩り
時期:4月下旬から5月下旬
採れる貝:あさり・アカ貝・タイラギ
料金:相乗り船 大人 4,000円 / 小学生 2,000円
●長崎県川棚町 大崎自然公園
時期:3月上旬から5月上旬
採れる貝:あさり
料金:大人 300円 / 小・中学生 200円
●熊本県宇土市 長浜海岸
時期:4月上旬から7月下旬
採れる貝:あさり
料金:大人 1,800円 / 中学生 1,100円 / 小学生 1,000円 / 幼児 600円
●熊本県荒尾市 荒尾海岸
時期:4月下旬から5月上旬
採れる貝:あさり
料金:大人 1,000円 / 中・高生 500円 / 小学生以下 300円 /小学生未満無料
●大分県宇佐市 和間海浜公園
時期:4月上旬から9月中旬
採れる貝:あさり・マテ貝
料金:大人 500円 / 小人 300円
●宮崎県延岡市 妙見橋周辺 土々呂貝堀デー
時期:4月下旬から5月上旬
採れる貝:あさり・ハマグリ・バカ貝
料金:大人 1,000円 / 小人 500円 / 幼児無料
●鹿児島県日置市 入来浜
時期:通年
採れる貝:あさり・ナミノコ貝
料金:無料
●沖縄県うるま市 海中道路
時期:3月下旬から4月上旬
採れる貝:クモ貝・カワラ貝・イトマキボラ貝・マガキ貝・アラスジケンマン貝
料金:無料
中国・九州・沖縄地方の潮干狩りMAP
北から南まで全国の潮干狩りスポットです。自宅から近いところに行ってみましょう。
潮干狩りで貝はどこに居るのか
砂地を良く観察してみましょう。2mm程の水管というアサリが栄養をとるのに2つの穴があいています。
それを見つけれればその下にあさりがいるはずです。アサリは群れていますので、1つ見つければその周辺にかたまっています。
バカ貝もアサリの近くにいますが、やや沖よりの深いとこにいます。
ハマグリとシジミは、アサリよりも岸寄りにいることが多いです。海水が真水で薄まった所にいますので川などでも採ることができます。
潮干狩りポイントにいけば、熊手で掻いてると、どこでも取れますので、根気良く探しましょう。
持ち帰る
潮干狩りが終わって持ち帰る時は、網に入れた貝を海水でキレイに砂を洗い落としましょう。
洗った後は、クーラーボックスに海水と保冷剤を入れてその中に一緒に入れます。バカ貝は殻が弱いのでできるだけ上に乗せるようにしたほうがよいです。
潮干狩りまとめ
潮干狩りは、ファミリーでも楽しめますし、一人でも楽しめます。
出かける前は、天候、干潮時間、持ち物をしっかりと確認してから行くとよいでしょう。
お金がかかる所は事前に電話などで問い合わせる方がよいかもしれません。
趣味を楽しんでよい人生を!!
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