投げ釣りで選ぶリールは
アキアジの釣り方には、ウキルアー、ルアー、投げ、垂らしなどの釣り方が一般的です。
釣る方法により、使用する道具を使い分けなくては思うような釣果は出ません。
船釣以外では、リールはスピニングリールが最も多く使われています。
それでは、スピニングリールを選ぶ時はどのように選べばよいのかまずは基本的な知識から知っていきましょう。
スピニングリールの各部品
スピニングリールは、ハンドルやスプール、ギヤなどから成り立っています。それぞれの部品について知っておきましょう。
スプール
スプールは大きく分けて2つの種類に分別されます。
●ディープスプール
●シャロースプール |
それぞれどのような時に使用するのかを説明していきます。
ディープスプール
ノーマルなスプールで、ナイロンやフロロカーボンを巻く場合に使用します。
溝が深くなっていますので、太いラインを巻く時に適しています。
細いラインを巻く場合は、予め使用しなくなったラインである程度底上げを行ってから巻くと良いです。
初めから細いラインで巻いてしまうと、ラインの長さが物凄い長さが必要になってしまいます。
シマノのリールには、エコノマイザーと呼ばれる底上げパーツが付いている機種もあります。
このように、細い糸で使用する場合は底上げして使用し、基本的には太い糸を巻く場合に使用するスプールになります。
シャロースプール
溝が浅いタイプになります。PEラインなどの細い糸を巻く場合に使用します。
ルアーやウキルアーで釣る場合はこちらのタイプを選ぶのが良いでしょう。
シマノだと、リールの型番の最後に「S」と付いているのがシャロースプールになります。
ダイワだと、「2506」など番数2桁の数字が0以外のものがシャロースプールと見分けることができます。
CHECK!
●投げ釣りには、ディープスプール ●ウキルアーには、シャロースプール を選ぶと良いでしょう。 |
ハンドル
ハンドルには、シングルやダブルなどの種類があります。
シングルハンドル
最もポピュラーなハンドルで、アキアジ釣りでも、最も一般的に使用されているハンドルです。ハンドルが1個しかなく、ノブ形状はT形とI形があります。
他のタイプと比べて軽量で扱いやすいですが、デメリットとしては、ハンドルを止めた時に勝手に回転してしまう場合があるという点です。
ダブルハンドル
ハンドルが2箇所あるリールで、エギングやライトゲームといった用途に向いています。
シングルハンドルに比べると、リールの重心バランスが取れているので巻きやすく、巻くのを止めた時にもハンドルが勝手に回り出すことはありません。
シングルハンドルに比べると、重量があり価格も高いことが多いです。
シマノもダイワもリールの型番の最後が「DH」となっているものはダブルハンドルを示しています。
パワーハンドル
ハンドルノブが丸く大きな形状をしています。ハンドルが丸くなっていることでしっかりとハンドルを握ることができ、力をかけてリールを巻くことができます。
大物や引きが強い魚向きで、カゴ釣りやショアジギングなどに向いたハンドルです。
CHECK!
●アキアジ釣りには、シングルハンドルを選びましょう |
ギヤ比
ギヤ比は主に、パワーギヤ、ノーマル、ハイギヤの3パターンがあります。
パワーギヤ
ノーマルと比べると、ハンドル1回転あたりでラインの巻く長さが短いので、巻き上げるスピードは遅くなりますが、その分、かかる力が大きくなりますので、ゆっくりと力強く引くという感じになります。
大物を釣る場合や、ジギングなんかには向いています。
シマノのリールですと、型番の最後に「PG」と書かれているものがパワーギヤ仕様になります。
ノーマル
ギヤ比がノーマルタイプのものになります。引く力とスピードがバランス良く保たれているので最もポピュラーなギヤ比になります。
アキアジ釣りはノーマルタイプで問題ありません。
ハイギヤ
ノーマルのギヤ比とくらべると、1回転あたりのラインを巻く長さが長くなります。
遠くに投げた場合なんか、仕掛けを早く回収する場合に適していますが、パワーがないのでそれなりの力が必要になってきます。
エギング、青物・ショアジギングなどに向いています。
シマノのリールだと、型番後ろに「HG」「XG」と書かれているものがハイギヤ仕様になります。
ダイワのリールだと、型番後ろに「H」が付いたものがハイギヤになります。
CHECK!
●アキアジ釣りには、ノーマルで問題なし |
投げ釣り専用リール
スピニングリールには、投げ釣り専用の物があり、特徴としては、スプールが大きくラインが放出されやすい形状になっています。
投げ釣りで仕掛けを遠くまで飛ばしますので、回収が早くなるようにハンドル1回転当たりのラインの巻く長さが長いという特徴があります。
投げ釣りをする場合は、投げ専用リールでも使いやすいので良いでしょう。
どのリールを選べば良いか
リールの部品については分かったが、結局はどのリールを選べば良いかは種類がありすぎて迷ってしまう所です。
一番の迷い所は、ダイワやシマノのブランドを選ぶべきか、それとも、同等の値段だが、無名でより高性能なものを選ぶ方が良いのかが一番迷うポイントではないでしょうか。
同じ値段ですと、ブランド品の方が性能は確かに落ちます、しかし、故障した時の対応などは無名メーカーですと直ぐに壊れてしまったとか、壊れた時に修理がきかないなど、後々困ることが多いのでダイワやシマノなど店頭で良く見かけるメーカーをおすすめします。
投げ釣りのおすすめリール
投げ釣りはそれ程遠くには飛ばしませんが、投げ専用リールの方が投げた時のトラブルも少なく、投げやすいという特徴もありますので、投げ釣りでは、投げ専用のリールをおすすめします。
ダイワ クロスキャスト4000
標準糸巻量4号 | 250m |
標準糸巻量5号 | 200m |
標準糸巻量6号 | 150m |
自重 | 650g |
ギヤ比 | 4:1 |
巻取り長さ(1回転) | 82cm |
投げ専用リールで、初心者にはおすすめなリールになります。
値段もそれ程高額ではありませんので、初めてアキアジ釣りをする方にとってはおすすめです。
ダイワ プロカーゴ 5000
巻取り長さ(1回転) | 95cm |
ギヤ比 | 4:7 |
自重 | 445g |
最大ドラグ力 | 12kg |
標準巻糸量ナイロン8号 | 200m |
標準巻糸量ナイロン10号 | 150m |
ベアリングボール/ローラー | 6/1 |
このリールは中級者向けリールになりますが、シャワー洗浄が可能という優れものになります。釣りをしているとどうしてもリールに砂が付いたり、汚れたりしてしまいますのでシャワー洗浄が出来るというのはものすごいメリットが大きいです。
シマノ アクティブサーフ
ギヤ比 | 3:8:1 |
自重 | 600g |
許容耐力 | 20kg |
最大ドラグ力 | なし |
糸巻量ナイロン4号 | 250m |
糸巻量ナイロン5号 | 200m |
糸巻量ナイロン6号 | 170m |
巻取り長さ(1回転) | 82cm |
ベアリング数(ボール/ローラー) | 3/1 |
こちらのリールはドラグがありませんので、力がかかっても自動で糸を引き出すことはありません。こちらも丸洗いすることのできるリールで価格も安いので初めてアキアジ釣りをするという方にはおすすめのリールになります。
おすすめ3選というタイトルですが、選択枠が少ないのでもう少し紹介していきます。
ダイワ ウィンドサーフ 35
ギヤ比 | 3:1 |
自重 | 535g |
許容耐力 | 8kg |
最大ドラグ力 | なし |
糸巻量ナイロン3号 | 200m |
糸巻量PE2号 | 200m |
替スプール糸巻量ナイロン4号 | 200m |
替スプール糸巻量PE3号 | 200m |
巻取り長さ(1回転) | 86cm |
ダイワウィンドサーフはドラグがありませんが、替えスプールも付いていますのでトラブル時は交換したり、ナイロンとPEで釣り方によって使い分けるということもできます。
ダイワ ファインサーフ 35
ギヤ比 | 4:1 |
自重 | 600g |
許容耐力 | 8kg |
最大ドラグ力 | なし |
糸巻量ナイロン3号 | 200m |
ベアリング(ボール/ローラー) | 2/1 |
巻取り長さ(1回転) | 87cm |
余りお金をかけたくない人はこちらのリールがよいです。
最低限の機能は備わっていますので問題なく使用できます。投げでも浮きルアーでもどちらでも対応できます。
ダイワ トーナメントサーフ 45
ギヤ比 | 4:1 |
自重 | 375g |
許容耐力 | 8kg |
糸巻量PE0.5号 | 250m |
ベアリング(ボール/ローラー) | 11/1 |
巻取り長さ(1回転) | 75cm |
375gと超軽量!投げ釣りの最高峰のリールとして値段も高価ですが値段相応の使い勝手です。スプールは、0.5で250mしか巻けませんので、アキアジ釣りなら2号のPEで対応しましょう。
アキアジの投げ釣りで選ぶリールまとめ
投げ釣りをする場合は、投げ専用のリールを選ぶことでトラブルも少なく快適に釣りを楽しむことができます。
今回は初心者から中級者向けの投げ用リールを紹介しておりますが、選ぶ時はダイワやシマノなどのメーカーを選ぶと故障しにくく、後からの修理も受け付けてくれますので、メーカーは無名な所は裂けましょう。
これで釣果もあがるかもしれませんので、釣れ過ぎたらさばくのが大変です。予め貰っておく人を見つけておきましょう。