北海道で山菜採り
雪もとけだし、春らしい季節に入ってきました。
これから、山菜採りなどに出かける人も増えてくるのではないでしょうか。
山菜とは自然からなる食用植物のことをさします。
季節ごとにとれる種類も異なり、とれる場所が少ないため、誰にも教えてはいけない暗黙のルールがあります。
味もちょっと苦かったりと独特な風味がありますが、それがかえって希少な味であり、健康面でも効果があります。
ただし、知識が薄いまま、とりに行ってしまうと、毒性のある植物を見間違えてとってしまい、病院に搬送されるというニュースも後をたちません。
最近では、スーパーなどでも山菜を見かけるようになってきました。山菜採りを知らない方はよく、「そんなの買えばいいでしょ」とか言う方がいますが、山菜は採る楽しみ、そして自分で採ったものを食べることで10倍美味しく頂けるのです。
山菜採りは、「見つける楽しみ」、「採る楽しみ」、「食べる楽しみ」と3つの楽しみが味わえる最高の趣味といえるでしょう。
正しい知識でルールを守りながらすることで、趣味として楽しめますので山菜について学んでいきましょう。
山菜採りに出かける前に
「山菜とりにでかけましょう!!」と言ってもどこに行けばいいのでしょう?当然、山にいくわけですが、むやみに山に入っても場所を知らなければ採るのはむずかしいです。
情報を集めようと思って、インターネットで検索しても、出てはきません。それは、人に教えてはいけないから。
人に教えてしまうと、人から人に一瞬で広まってしまいます。そうなった場合、自分が行くころには、すでに、別の人がねこそぎ取っていってますので、もうありません。
身近で、知っている方と同行するのが、1番良いです。それなりに親しい方なら教えてくれるでしょう。
山菜採りの持ち物や服装
山菜採りに行く服装は、動きやすい服装であれば何でも良いのですが、できるだけ露出が少なく白色の服装が良いです。山に入ると、虫がたくさんいます。
虫は白黒でしか見えていません、そして、黒色の物体が見えやすく攻撃してきますので、白い服装で身を守るのが得策です。
汗の臭いにも虫は寄ってきますので、ウィンドブレーカーなどを着用するのが理想的です。
靴は、長靴や登山靴が良いでしょう。短靴ですとぬかったり、土や泥が靴の中に入ってくる可能性があります。
軍手・手袋は必需品です。必ず着用するようにしましょう。
山菜が採れた時に入れる袋やカバンを持っていきましょう。買い物袋で十分です。山菜を取るのに枝切ハサミがあると便利です。
山奥に入る場合は、熊よけなど十分な対策をとってからいきましょう。露出している部分には、虫よけを塗っていくと良いです。
山菜にはどのような種類があるのか
山菜は自然の植物なので、天候に左右されます。昨年は5月入ってすぐに旬だったからといって、今年は同じ時期が旬とは限りません、
気温が高めに推移していたら、早めに採りにいき、低い場合は遅めに行きましょう。
山菜は、日本で300種類以上あるといわれています。地域によって採れる山菜も違ってきます。
北海道で採れる山菜
●行者ニンニク
時期:4月下旬から5月上旬に採ることができます。
ミズナラなどの広葉樹の落ち葉があり、腐葉土の多い所に生えている場合が多く、山の傾斜面によくあります。北海道では、アイヌネギと言った方が通じやすいです。
【類似毒草:スズラン、イヌサフラン、バイケイソウ】
●たけのこ
時期:5月中旬から6月中旬にかけて採ることができます。
雪が多く標高の高い場所で採ることができます。根曲がりが群生している所を探すと生えています。
●ウド
時期:5月上旬から6月上旬にかけて採ることができます。
ウドは深山・里山・道路縁など、どこでにでも生えています。群生している場合は、全部取らずに、2本ほど残すと来年も取れます。
●フキ(蕗)
時期:6月から
フキは基本的には3本1つで生えています。真ん中1番しっかりとした中蕗は、取らずに、外蕗を採ります。外蕗の方が香りや食感が良く美味しいのです。
●ワラビ
時期:5月中旬から6月中旬
ワラビは、背丈の高い雑草地に生えている場合が多いです。以外とどこにでも生えてますので、近隣の雑草地を探してみると良いでしょう。
●アズキナ(ユキザサ)
時期:5月上旬~5月中旬
広葉樹の落ち葉が多い場所や、小川の縁に生えている場合が多いです。
●ふきのとう
時期:4月中旬
雪どけとともに姿をあらわします。ふきのとうはどこにでも生えていますが、せっかく採るなら山で採ってきたほうが自然の恵があります。
【類似毒草:ハシリドコロ】
●よもぎ
時期:5月中旬
よもぎは、雪どけとともに成長して、道端や雑草地などどこにでも生えてます。近隣の雑草地を探してみると良いでしょう。
●コゴミ(クサソテツ)
時期:5月上旬
水はけが良く湿気のある場所を好みます。固まって生えている場合が多いので、1つ見つけるとその周辺にもあると思って良いです。日当たりが良い所に生えますので、森の中では取れません。河川敷などの草原を探すと良いでしょう。
●タラの芽
時期:5月中旬
日当たりの良い、林道脇や伐採跡地にたらの木が生えています。先から20cmほどの所から折って採ります。全ての芽を採ると木が枯れてしまいます。必ず全部取らずに残しておきましょう。
【類似木:うるし】
●カタクリ
時期:5月上旬
雪どけとともに、紅紫色の花を咲かせるのがカタクリです。雑木林の北向き斜面に生えます。カタクリは紅紫色の花まで全部食べられます。
●シャク(ヤマニンジン)
時期:5月から
人参の葉に似ていることからヤマニンジンとも言われ、道路脇や小川の縁など、どこにでも生えています。水気の多い場所で探すと良いでしょう。
●アザミ
時期:5月上旬
道路沿いや、山の窪地、河川の土手に生えています。鋭いトゲがありますので、採る時は注意して採りましょう。
●ヨメナ(コウゾリナ)
時期:5月上旬~5月下旬
畑の周りや道端に生えている場合が多い、山間部にも時々生えている。やや湿った場所を好む。
●エゾエンゴサク
時期:5月上旬~5月中旬
草地、広葉樹の林内、道路沿いに生えていることが多い。花・茎・葉全てを食べることができ、花の蜜を吸うと甘く美味しいです。
●アカシア
時期:6月中旬から6月下旬
アカシアの木に白い花が咲き乱れます。花を天ぷらにして食べるのが定番です。
●モミジカサ
時期:5月上旬
湿り気のある腐葉土を好みます。ブナ林に生えているのが茎が太く良いです。他の植物に埋もれるように生えている場合が多いので根気よく探しましょう。
【類似毒草:トリカブト】
●ミツバ
時期:4月~6月
川の近くや、林道の端の湿り気が多い箇所に生えています。スーパーでも普通に売られていますが、採った方が味が数段違います。
●やまぶどうの新芽
時期:5月中旬~5月下旬
5月中旬になると、山ぶどうのツルに、新芽がついていますので、そのまま食べて酸味を味わうのも良いですし、天ぷらにして食べる方法もあります。
●山わさび
時期:4月から5月
綺麗な清流の川沿いに埋もれている場合が多い。山わさびだけでご飯が何杯も食べれてしまいます。
主にこのような山菜を採ることができます。間違えて、類似毒草を採ってこないようにくれぐれも注意して下さい。
まとめ
山菜採りも1つ間違えると大きな事故につながります。
採ってよいものとダメなものを確実に判断できるようになってから行くようにしましょう。又、一人で行って遭難するケースもあります。
必ず、二人以上で行くようにして、安全第一で行動するよう心がけましょう。
山菜採りは楽しい趣味です。正しいやり方さえしていれば問題ありませんので知識を身につけて楽しみましょう。
旬の時期に採りにいって美味しい山菜を味わいましょう。
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