こんな症状がでたら高血圧かも!
高血圧の人は、国内に予備軍を含め約4000万人以上いるといわれています。
その内、治療を受けている人は25%程しかいのが現状です。
その理由としては、高血圧には自覚症状がなく高血圧という事に気がついていない人、身体の不調がないからと放置している人、身体の不調があっても高血圧からきているとは思っていない人など身体の異変が高血圧が原因であるということに気が付きにくいという点が上げられます。
高血圧は放置しておくと、徐々に全身の動脈硬化が進み、脳卒中・心筋梗塞・腎不全などの合併症を引き起こす危険な病気なのです。
身体に異変がないからといって高血圧を放置しておくと、気づかない間に心臓や血管に悪い影響を与えて命を落とす危険すらあるのです。
高血圧を治すには、まず高血圧がどのような状況からなり、どのように対策をしていけば良いのか分からっていなくては、悪化を招く恐れがあります。
それでは、高血圧について基本的なことから知り、正しい知識で改善していきましょう。
高血圧とはどのような状況か
まず、高血圧がどのような状態であるかを知る必要があります。
高血圧になるのは、血液を運ぶ動脈に汚れなどが付着して血液の流れが悪くなります。その時に心臓は流れが悪いので血液を流そうと普段の圧力よりも強い圧力をかけて血液を流そうとするようになります。
そうなると、血管は強い圧力に抵抗しようとします。その結果、血管が酷使され硬くなり動脈硬化となります。また、圧力に耐えきれなくなって破裂し、脳の血管に出血が見られる脳出血。更に、心臓の血管が裂けてしまう大動脈解離という恐ろしい症状にもなりまねません。
それでは、高血圧の判断となる基準値としては、最高血圧が140mmHg又は最低血圧が90mmHg以上ある場合であり、1回の測定ではなく何回測定してもこのような数値が出てしまう場合が高血圧となる基準値です。
また、高血圧にも数値により3段階に分けられています。
Ⅰ度高血圧 : 最高140~159mmHg / 最低90~99mmHg
Ⅱ度高血圧 : 最高160~179mmHg / 最低100~109mmHg Ⅲ度高血圧 : 180以上のmmHg / 最低110以上のmmHg |
最高、最低のどちらかがこの値を超えた時点で高血圧という症状になります。
この値を超えた場合は治療が必要になりますので、ギリギリ超えた位だからと安易に考えていますとその後、状態が悪化して治るものも治らなくなってしまいます。
Ⅰ度高血圧の血圧高めの方へ
Ⅱ度高血圧とⅢ度高血圧の方は早めに病院で処置しておくということが万全です。
身体にどのような異変が起こるか
高血圧になることで、身体に色々な症状が表れてきますが、高血圧特有の決まった症状がないため高血圧と判断するのは難しいのが現実です。
●頭痛 ●めまい ●耳鳴り ●肩こり ●動悸 ●息切れ |
このように、普段からなり得る症状しかないため、高血圧と気がつくまで時間がかかる場合があるのです。
頭痛から考えられること
頭痛のいうのは一般的には、脳の血管が広がって神経を刺激することにより痛みが生じることで頭痛となります。
しかし、高血圧による頭痛は、血圧が上昇しても脳には脳の血液を正常に流す機能が備わっていますので影響を受けずに高くなりません。
頭痛が発生してしまうというのは脳内に何らかの異常や動脈硬化などの障害がある可能性が高いことになります。
実際に、高血圧で頭痛になっている場合は、高血圧性脳症や脳出血のリスクが高いことが分かってきています。少しくらいの頭痛だからといって放置しておくのは危険ですので早めの予防を心がけましょう。
めまいは重い症状
通常のめまいとして考えられるのは、耳の奥にある平衡感覚を司る三半規管に直接障害が起こることでめまいが生じるケースが多くあります。
高血圧によるめまいの原因はさまざまで、急な血圧の上昇によって血液循環が急激に増え、血流が大きく乱れることでめまいを起こす場合があります。
それ以外にも、脳梗塞や脳出血が起こると平衡感覚に関係する神経に影響を与えることでめまいが起こります。
高血圧の人がめまいを訴える場合は、かなり重い症状だと言われており、早急な改善が必要になります。
耳なりがする
耳鳴りする人の最も多くみられた症状は高血圧という調査結果もあるように、耳なりをしている場合は高血圧を疑う必要があります。
耳鳴りがなる原因としては、高血圧により耳の周りの血管が固まり血液が流れにくい状態になります。そして、血管に流れる血液の音が耳鳴りになります。
耳鳴りは、耳の奥からキーンという金属音が聞こえてきたり、ザーザーというような雑音が聞こえてくる状態を言います。
高血圧による耳鳴りには、主に血圧が上がった時と、高血圧治療によって使われる降圧剤が効きすぎた場合に症状がでます。
耳鳴りは血圧が高いからなるのではなく、血圧が高い状態を放置していたからなる状態ですので直ぐにはなおりません。
生活習慣から改善していきましょう。
肩こりする
肩がこっているのは、肩の筋肉がこわばり、肩に血液がうまく流れなくなる状態です。
肩に血液が流れないことで、心臓は血液を流そうと圧力をかけようとしますので血圧が上がってしまいます。
つまり、高血圧だから肩こりになるのではなくて、肩こりがあるから高血圧になるのです。
このことから、肩こりが治ると血圧が下がったということは多くあり、肩こりは高血圧の原因といえる要素です。
動悸・息切れ
動悸は、自分で感じる心臓の乱れで、緊張してドキドキしたり、走った後に動悸を感じることは良くあることです。
しかし、高血圧の動悸では何もしていないのに急に動悸が起こり、その場合は心臓に異常がある場合が多く、高血圧を疑ってみましょう。
高血圧の状態が長く続くことで、全身の血液を送り出すポンプの役割を持つ心臓には常に強い力が求められますので心臓の壁が厚くなり肥大化していきます。
心臓が肥大化することで、心臓の機能が低下し不整脈がでて動悸の原因になります。
また、心肥大になると心臓が疲れてしまい重要なポンプ機能が低下してしまいますので、血液が全身に行き渡らなくなり、身体に十分な酸素を送ることができなくなってしまいます。
酸素が供給されなくなった身体は苦しくなり、だるさや息切れを引き起こし最終的には心臓が止まってしまう可能性もあります。
こんな症状が出たら高血圧かもまとめ
高血圧になると身体に異変が表れます。しかし、高血圧特有の症状がありませんので高血圧と気がつかない場合がほとんどです。
頭痛・めまい・耳鳴り・肩こり・動悸・息切れがあった場合は高血圧を疑ってみましょう。
高血圧を放置してしまうと、動脈硬化となり心臓に大きな負担がかかってしまいますので、別な合併症を引き起こしかねません。
健康診断などで結果を確認してちょっとでも血圧が上がってきた人は、ひどくなる前に事前に予防しておくことで、動脈硬化を防ぐことができます。