自動車保険払いすぎてない!?
自動車に乗る時は必ず契約しておた方が良い自動車保険ですが、自動車保険はどのように選んでいるでしょう。
知り合いが保険やだから、友達の保険屋からなんて選び方をしていると、毎年、2万円も3万円も多く支払いをしているなんてことがあります。
その知人は、もちろんあなたが契約してくれたことで、月々数千円位の給料が上乗せになりますが、その人に月々いくらかあげているようなものです。
これって、物凄い損した気分になりませんか?友達に毎月2,000円あげることってありますか?
ないですよね。
でも、知人や友人から自動車保険に入っているという人って同じ状況という事に気がついていないようです。
このように、何かのサービスがあると、人はそのサービスに惑わされて自分が損していることに気が付きにくい状況になってしまいます。
自動車保険の種類
自動車を購入する時は、強制的に自賠責保険というものに加入しなくてはなりません。これは、強制加入ですので、契約していないと思っている人でも、自然に契約されています。
こちらの保険は、対人にのみ適用となる保険であり、死亡した場合でも、3,000万円の保険しかおりません。これで事故を起こして相手を死亡させた場合は、3,000万円しかおりずに、通常ですと億単位での請求がきますので、残りの数千万~数億円は自分で支払いをしなくてはいけません。
通常の会社員では、とうてい無理な金額となってしまいます。
そこで、不足分を補うために皆さんは、任意保険という保険に加入しています。
こちらの保険では、対人の補償金額が無制限という設定がありますので、万が一死亡させた場合でも、その分の金額を補償してくれる保険になります。
任意保険の主な補償内容としては
●対人
●対物 ●搭乗者障害 ●人身傷害 |
●車両保険 |
この5つが基本的な契約になりますが、予算によって車両保険は未加入にしている人もいます。
これでは、これらの保険がどのような保険であるのか見ていきます。
対人
対人賠償保険といい、歩行者をひいてしまい大怪我なんかさせた場合には、対人賠償保険を使用して保険金を支払うことになります。
では、例として対人賠償保険、無制限に加入していた場合について考えてみます。
事故を起こして相手の治療費が、1,000万円かかったとします。
自賠責保険で最高120万円が支払いされます。
相手が道路に出てきたということもあり、こちらの過失が50%になりました。
その場合
1,000万円☓0.5-120万円=380万円 という計算式が成り立ちます。
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これを文章に置き換えますと
被害者の損害額☓契約者の過失割合-自賠責保険の補償額=対人賠償保険金の支払額
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ということになるのです。
このことから、この事故では
●被害者がかかる治療費 : 1,000万円
●自賠責保険の補償 : 120万円 ●対人賠償補償金額 : 380万円 ●加害者の過失割合 : 50% ●加害者の支払い金額 : 500万円 ●被害者の支払い金額 : 500万円 |
ということになるのです。過失の割合が加害者側が全面的に悪く100%だとしたら、加害者は1,000万円を被害者に支払わなければなりません。
対物賠償保険
対物賠償保険は対人と同じ考え方になりますが、対人では相手に過失がある場合も対物は相手が物なので、過失という点から考えると、加害者側の過失が高くなってしまいます。
搭乗者傷害保険
搭乗者傷害保険は、保険に加入している車に乗っている人つまり搭乗者が、交通事故でケガをしたり、死亡したりした場合に補償される保険。
搭乗者には運転ドライバーも含まれ、助手席・後部座席の人すべてが対象になります。この保険は、自分に過失がある場合でも補償の対象になります。つまり、100%こちらが悪くて事故を起こしたとしても保険金は支払われるということになります。
この保険の特徴は、事故で保険金がおりても、保険の等級が下がらないという点で、他の保険だと等級が下がり保険金額が上がってしまいます。
更に、加害者側からの保険金額とは関係なく支払われるという点が良く、相手の保険で全ての金額がまかなえたとしても、保険を請求することでそれ以上の金額になるということです。
ですので、搭乗者傷害保険は必ず請求することで少しでもお得になるわけです。
それでは、搭乗者傷害保険についてもう少し詳しくみていきますと、
搭乗者傷害保険のタイプには2種類あり、1つめは、保険金額☓入院・通院にかかった日数分の金額が支払われる日数払いタイプと、ケガをした部位ごとに決められた金額が支払われる部位症状別払いタイプとの2種類がある。
●日数払い
入院の場合、1日につき保険金額の0.15%、通院の場合は0.1%が支払われるようになっている。 補償金額が500万円で契約していた場合は、入院1日につき 500万円☓0.15%=7,500円 この金額が支払いされることになります。 通院ですと 500万円☓0.1%=5,000円 の支払い金額になります。 平常の生活に戻るまで支払われますが、その線引根拠がいまいちあいまいな所があります。 |
●部位症状別払い
部位別に金額が定まって、その分が支払われるタイプです。例えば、骨折で10万円だとか、ムチウチが8万円だとか、身体の部位によるケガを補償してくれるタイプになります。 部位症状別払いの場合は、部位ごとに金額が決まっていますので、通院日数など関係なく決まった金額が支払われたらそれでおしまいです。 その分、月々の保険料金は安くなりますが、大きなケガをした場合は補償範囲を超えてくる場合があります。 |
このように搭乗者傷害保険にも2つのパターンがあり、どちらを選ぶかは予算と相談してみましょう。
人身傷害保険
人身傷害補償は4つの特徴がありますので覚えておきましょう。
●示談交渉の結果がでる前から保険金を受け取れる
●実際にかかった費用全てが補償される ●車に乗っていない時の事故でも補償対象 ●単独事故でも補償対象 |
これらについて簡単に説明しますと。通常、相手のいる事故では示談が成立している場合でなくては、保険金の支払いが行われないのですが、人身傷害補償保険の場合ですと、示談に関係なく保険金を受取ることができます。
又、自分自信の過失分を含め、実際にかかった費用を補償してもらえます。例えば、入院・通院・休業・慰謝料など実際にかかった費用が補償されます。
そして、車に乗っている時以外の歩行中や自転車などで事故が起きた場合にも対象になります。
更に、不注意で電柱にぶつかったなど相手のいない単独事故も補償の適用となります。
車両保険
車両保険は自分の車に損害があった場合に補償される保険で、車両保険に加入すると金額が大幅にアップしてしまいます。
車両保険は無理して加入する必要はありませんが、事故で廃車なんてなった場合は、今までのローンとこれから買う車のローンと2重払いなんてことにもなりかねませんので、経済的に余裕があるなら入っておいた方が無難です。
車両保険に加入していれば、ぶつけて修理する場合などにも使用できますので運転に自信がない人は入っておくべきでしょう。
これらが基本的な保険の内容になりますが、実際に保険を選ぶ時にはどのように選ぶと良いのかということです。
自動車保険の選び方
保険の見直しなどをする場合、何を基準に決めれば分からないという方がけっこういますが、保険の選び方としては、基本補償が同じであればあとは、金額で比較するしかありません。
同じ内容であれば、5千円でも1万円でも安い保険を選ぶのがポイントになってきます。
では、どのように安いのか高いのかを見分けるかというと、一括見積もりをすることで、同じ基本補償内容で各社が金額を提示してきますので、どこが高いのか、どこが安いのかを一発で比較することができるのです。
もちろん無料で見積もりを貰うことができ、入力も各社に入力するのではなく、1回入力すれば、その情報から各保険会社が見積もりをだしてきますので、入力の手間もありません。
それで年間に1万も2万も安くなったら、どーです?
断然お得だと思うのですが。
自動車保険一括見積もりを出来る箇所も複数あります。そして、各会社で取り扱っている保険会社も異なってきますので、より多くの会社と相見積をかけることで1番安い所が見つけられます。
このように、同じ補償内容でできるだけ安い保険会社を選ぶと年間、数千円~数万円の節約が可能になるのです。
自動車保険払いすぎてない!?まとめ
自動車保険の選び方については、まず、基本の補償内容を決めます。
補償金額が高ければ、事故があった場合に多くの保険金を受取ることができますが、その分、支払う金額も多くなってしまいます。
自動車保険は後から手元に戻ってくる保険ではありませんので、できるだけ安い金額の保険に入っていた方がいいのではないでしょうか?
事故を起こさなければ、数万円毎年保険代にかかってしまいます。
基本保障の内容として、私がおすすめするのは
●対人 : 無制限
●対物 : 無制限 ●搭乗者 : 1,000万円 ●人身傷害: 3,000万円 ●車両 : 付けるにこしたことは無いが、予算に応じて |
これで、補償内容は問題ありません。
あとは、どこが安い保険会社なのか比較してみてください。