炊飯器はご飯の味を決める上で最も重要になりますが、炊飯器を購入する時ってどれを選べば良いのかとても分かりにくい家電になります。
外観や性能は家電量販店やネットで調べれば直ぐに分かりますが、炊きあがりの味が分かりませんので選ぶ時に苦労します。
私も昔、上位機種の炊飯器を購入した経緯がありますが、上位機種だからといって美味しい訳ではなく、余りにも口に合わずに直ぐに買い替えた経験がありますので高いから良いという訳でもありません。
各メーカーそれぞれ違った特徴を持っていて、味が相当違ってきますが、その中から炊飯器のトップメーカーと言われる、象印とパナソニックの中堅機種を比較していきたいと思います。
パナソニック炊飯器
それでは先ずパナソニックの炊飯器についてはこちらを使用します。
スペック
品名:可変圧力IHジャー炊飯器 SR-PA107
炊飯容量:5.5合炊き
消費電力:1200w
加熱方式:5段全面IH
サイズ:283mm×351mm×234mm
内釜:ダイヤモンドかまど釜
内釜厚さ:2.4mm
重量:6.4kg
発売日:2017年7月
初期販売価格:54,000円前後
こちらの機種は価格.comでも色んな部門で1位を取っている人気機種です。人気の秘訣は値段が下がって来て現在は定価の半額近くまで下がって来ています。
コスパという点では最も優れている商品なので大変売れていて、パナソニック炊飯器の口コミで共通して言えることは大体の人が美味しいというコメントを上げている点です。
パナソニックの炊飯器は米の味がしっかりと出ていて美味しいのが特徴的で米粒ひとつひとつがムラなくしっかりとした味わいと食感が得られます。
上部操作部分
上部の操作部分になります。
中央に液晶モニターがあり、それを囲むように各ボタンが配置されています。パナソニックの炊飯器の特徴である銀シャリ選択ボタンが配置されていますので一発で銀シャリで炊くことができるようになっています。
コース選択して炊く場合は右側にコース選択ボタンがありますのでそこからシチュエーションに合わせてコースを選択して炊きましょう。
上蓋
上蓋はこのようになっていて毎回洗うようになっていますが、ワンタッチで取り外して丸洗いできますので手入れに手間がかかることはありません。
ダイヤモンド竈釜
内釜はダイヤモンド竈釜で2.4mmの厚さになっています。全面発熱の5段IHになっていて、側面や底面だけでなく蓋にもIHを搭載していて全面から大火力で釜を包み込むように加熱されますのでカマドのような美味しい米が炊きあがります。
内側
ダイヤモンドハードコートになっていて、これは細かい泡を多く発生させるダイヤモンドフッ素と耐久性を高めるセラミックス添加フッ素によって出来ています。
基材
高熱伝導層アルミと高発熱層パワフルステンレス
外側
中空セラミックスと金色塗装(金粉入り)で高い断熱性でIHの熱を閉じ込め金色塗装で放熱を抑えるようになっています。
炊飯器内部
釜を取り外すとこのようになっています。外周にはステンレスフレームになっていて凹凸が少なく拭きやすい構造になっています。
可変圧力おどり炊きは、最上位機種にも採用されている可変圧力機構が採用されていてお米をおどらせて芯まで加熱させることができ、もちもち銀シャリに炊き上げることができます。
象印炊飯器
次に象印の炊飯器はこちらの機種を使用します。
スペック
品名:圧力IH炊飯ジャー 極め炊き NP-YT18
炊飯容量:10合炊き
消費電力:1370w
加熱方式:電磁誘導加熱方式(IH)
サイズ:305mm×370mm×265mm
内釜:鉄器コート豪熱羽釜
内釜厚さ:2.2mm
重量:8.0kg
発売日:2016年6月
初期販売価格:82,000円前後
こちらの機種は2016年とパナソニックと比較すると1年古い機種ですが、定価が8万円台の機種なので比較するうえでは良いかと思います。
本来であれば、同じ容量で同じ時期に出たものを比較した方が分かりやすいかもしれませんが、こちらで比較していきたいと思います。
上部操作部分
上部の操作部分はこのようになっています。中央に液晶モニターがあり、手前側に操作ボタンが並んでいます。ボタンの数も少なく操作がしやすいように配置されています。
この炊飯器の欠点は早炊きがないところです。寝坊して予約炊きしていないかった場合なんかは早炊きが結構重要になってきますが、こちらの機種は早炊きがありませんので諦めるしかありません。
良い点はわが家炊き機能が搭載されていて、これはわが家炊きボタンを押してアンケートに答えていくと前回食べた味から微調整し好みの炊きあがりに自動で調整してくれるところです。
上蓋
上蓋はこのようになっています。毎回洗うようになりますが、ワンタッチで外せますので手間はかかりません。
鉄器コート豪熱羽釜
釜の外側にIH加熱と相性の良い鉄をコーティングして発熱量を高めて釜内の炊きムラを抑え粒のご飯に炊き上げるようになっています。また、側面のヒーターからの熱を伝えやすくするため、釜の周囲にステンレスの羽を付けた鉄器コート豪熱羽釜になります。
炊飯器内部
内面には銅リングダブルヒーターが搭載され大火力と高圧力の合わせ技プレミアム対流で米の甘みを出し、1.3気圧の高圧力で甘み成分を米にしっかりと染み込ませるようになります。
二つの機種で炊いてみる
それでは、パナソニックの炊飯器と象印の炊飯器でそれぞれ1合づつ炊いていきます。
パナソニック炊飯器での炊きあがり
米が立っていて美味しそうな炊きあがりになっています。
米をほぐしても美味しそうなままですね。米ひとつひとつがしっかりと炊きあがっているという印象です。とてもほぐしやすくさっぱりとした感触の炊きあがりになっています。
象印の炊飯器での炊きあがり
炊きあがりはこのようになっていて、パナソニックとの違いは炊きあがった米が立ってなく横に並んでいるような印象です。どちらが良いのかは分かりませんが同じ米を使っていても炊きあがった状態は異なります。
ほぐすとひとつの米が周りにひっついているような感覚です。良く言えば粘りがある、悪く言えばくっついているという感覚になります。
味比べ
それでは、パナソニック炊飯器で炊いたご飯と象印の炊飯器で炊いたご飯の味比べをしていきたいと思います。
パナソニックの炊飯器で炊いた米実食
米ひとつひとつがしっかりと炊けている感じで、米の甘みがしっかりと出ています。パナソニックの炊飯器で炊いた米の食感が私好みで粘りが少ないというのか、この食感が自分好みなので大変美味しいです。
象印の炊飯器で炊いた米実食
米の粘りが強く味もしっかりと甘みがでて米の味がしっかりと出てきます。粘りが強いのかひとつの米が隣の米とひっついているようなそんな感触です。パナソニックの炊飯器よりも米の味はしっかりと出てきます。ただ、米の食感がネバついているというのか他の米とひっついて団子状になっているところがいまいちといった印象です。
保温性能は
炊飯器の中に少しだけご飯を残して保温性能を見てみたいと思います。
パナソニック炊飯器の保温
11時間経過した時のご飯の状態です。見た目は特に気になる点はありません。
象印炊飯器の保温
こちらも11時間後のご飯になります。見た目は時に異常は見当たりません。
保温後の実食
左側がパナソニックの炊飯器で11時間保温したご飯になります。そして右側が象印の炊飯器で11時間保温したご飯になります。
食べると、パナソニックの炊飯器で保温したご飯は均等に保温がされているという印象でどこを食べても同じ食感になっています。炊きたてと比べると若干味は落ちますが気になるほどではありません。象印の炊飯器で保温したご飯は、場所によって硬さが違うという印象で保温のバラツキがあるという印象です。こちらも炊きたてと比較すると若干味は落ちますが気になるほどではありません。
炊飯器の比較まとめ
パナソニックの炊飯器と象印の炊飯器の比較をしてみました。どちらも現在価格が下がり買いやすくなっていて人気の機種になっています。
これらの2機種を比較しましたが、個人的な意見を言えばパナソニックが買いだと思います。理由としては、食感が私好みであったことが最大の理由ですが、皆さんが私と同じ食感とは限りませんので、まとめますと
●早炊き機能がないと不便な人
●さっぱりとした甘みを求めている人
●ネバつきがそれほど無い方が良い人
●保温して使用する場合が多い
これらを求めているならパナソニックの炊飯器をおすすめします。
●ご飯の甘みが引き出されている
●粘りが強い方が良い
●早炊きが不要
●保温することは余りない
こういう人は象印の炊飯器を選ぶようにしましょう。
こんな感じで選んでみると良いのではないでしょうか。
炊飯器は主食であるご飯を炊くのに必需品の家電になります。ご飯が美味しいといまいちでは大きな差があり、炊飯器だけでご飯を食べる量が大きく変わってきます。
購入するうえでもなかなか情報がなくどれを選べば良いのか分かりにくいと思いますので、この記事が少しでも参考になればと思います。