ボジョレヌーボーは毎年、11月の第3木曜日が解禁日となりますので本日が解禁になります。
日の出る国として日本は世界で最も早く日にちが切り替わりますので、ボジョレヌーボーは世界一早く販売されることになります。
テレビやマスコミでも大きく取り上げられ、テレビをつけていればニュースなどで放送されていますので今日が解禁日なんだと興味がない人でも耳にすることが多いと思います。
解禁日には大々的にお祝いされてぶどうが収穫でき無事に美味しいワインを作れたことを皆で分かち合います。
ボジョレヌーボーとは何なの?
ボジョレヌーボーとはそもそも何なんでしょう。と思う方も多いかと思いますが、ボジョレヌーボーはフランスのブルゴーニュ地方にあるボジョレー地区で生産されたワインで、通常のワインですと熟成させるのに1年~5年ほどは寝かせて発酵させますが、ボジョレヌーボーの場合はその年に取れたぶどうを短期間でワインにできるように製造されています。
これにより、渋みが出ずに爽やかな味わいとなり口当たりも良くなるのです。
このような作り方をするボジョレヌーボーは、その年に取れたぶどうの品質を評価するために作られたワインであり、ボジョレヌーボーの味わいで、通常のワインがどのような味わいになるのかを予想することができますのでその年のワインの品質を判断する基準となるわけです。
ようするにボジョレーは地名で、ヌーボーは新酒という意味になりますのでボジョレー地区で作られた、その年に作られた最初のワインがボジョレヌーボーということになります。
なぜ解禁日があるのか
そもそもボジョレヌーボーにはなぜ解禁日があるのでしょう?
昔は解禁日がありませんでしたのでそれぞれの製造業者が好きなタイミングで製造販売していました。しかし、ボジョレヌーボーはその年に出来た最初のワインなので早く出せば売れるのが分かっていましたので販売業者は我先にと販売することで未熟なものや粗悪なものが販売されるようになりました。
このことをうけて1967年にボジョレヌーボーの解禁日を設けて一斉に販売することで品質の維持をするようにしました。
2017年のボジョレヌーボーの出来は
今年のボジョレヌーボーのできは、酸味・果実味・タンニンのバランスが良く今世紀最高の出来であった2015年を彷彿させるできのようで大変評価が高くなっています。
その要因としては天候に恵まれたこと。
夏場の天候が良かったことで光合成により作られる糖度が上がり光合成が盛んに行われることでぶどうの味に深みが出ます。特に8月の天候が良く気温も上昇しましたので例年よりもぶどうの成長が早く、収穫も早まったことで美味しいワインとなっているようです。
ボジョレヌーボーの選び方
ボジョレヌーボーにも種類があり、大きく分けると2種類に分けられます。
- ボジョレーヌーボー
- ボジョレーヴィラージュヌーボー
この分類に分かれるのですが、ボジョレーヌーボーはボジョレー地方で作られたものを指し、品種はガメイという品種が使われています。
ボジョレーヴィラージュヌーボーはボジョレー地区の北に位置する38の村で作られた物だけはヴィラージュという表記をしています。この地域は日当たりの良い斜面の地域でぶどうのできが他の地域よりも良いのでヴィラージュというブランド化をしているのです。
このことから、ボジョレーヌーボーよりもボジョレーヴィラージュヌーボーの方が風味や香りが一段上の品質となっています。
ですので値段を気にせずに選ぶのであればボジョレーヴィラージュヌーボーを選ぶ方が良いでしょう。
そしてボジョレヌーボーは赤ワインしかありません。ボジョレヌーボーで使用されている原料のぶどうガメイは赤ワインしか作ることができませんので「ボジョレヌーボーの白ください」なんて店員さんに言わないようにしましょうね。
ボジョレヌーボーを美味しく飲むには
通常の赤ワインですと常温保管して飲む直前に少し冷蔵庫で冷やしてから飲むのが美味しいとされています。長時間冷やしてしまうと渋みが出て味を損ねてしまいますので、おおよそ18℃前後で飲むのが美味しく飲めますが、ボジョレヌーボーの場合は渋みがなくフルーティーな味わいなので飲む1~2時間前くらいから冷蔵庫で冷やし12℃前後くらいにしておくと美味しく飲むことができます。
ボジョレヌーボーいつまで飲めるの
ボジョレヌーボーは一般的な赤ワインとは違い時間がたつと味が落ちてきます。長くても3ヶ月以内には飲むようにして、できれば年内に飲みきるというのが理想です。
爽やかでフルーティーな味わいのボジョレヌーボーは風味が新鮮なうちに飲むように作られていますので熟成させるワインではありません。
旬の味を味わうボジョレヌーボーですので味が落ちる前に飲み干してしまいましょう。保存は小さなワインセラーを置いておくと便利です。
どれを購入したら良いの?
種類が多すぎてどれを購入して良いのか分らないと思いますので、飲み方に合う物を選んでみましたので参考までにしてください。
1本だけ試しに飲んで見る
今年のボジョレヌーボーを1本だけ飲んでどんな味だか試してみたい方はこちらのボジョレーヴィラージュヌーボー!
ドミニク・ピロン・ボジョレー・ヴィラージュヌーヴォ・[2017]
3本飲み比べしてみる
それぞれ違うボジョレヌーボーを飲んで味比べしてみたい人はこちら!樹齢50年の畑から取れたぶどうでできたボジョレヌーボー!
ボジョレヌーボー2017まとめ
今年のボジョレヌーボーは美味しく仕上がっているようですので一度味わってみてはいかがでしょう。
普段ワインを飲めないという方でも爽やかでフルーティなボジョレヌーボーは大変飲みやすくワインデビューするにも良い機会だと思います。
ワイングラス片手に「ルネッサ~ンス!」なんて乾杯してみてはいかがでしょう。